卒業インタビュー

二階堂 麻奈美

二階堂 麻奈美 卒業インタビュー
Profile

20年間都内で飲食店の経営に携わり、レストラン修行・大手料理教室講師を経て、現在は料理教室・出張シェフ・企業ランチプランナーとして活動。
「手作りの大切さを丁寧にお伝えしていきたい!」という想いを日々料理を作るのが大変と思う方たちに、調理科学に基づいたロジカル調理で毎日の食事作りが楽になるお手伝いをしています。

01どうして受講しようと思いましたか? 受講のきっかけやその時の夢は?

受講前の私は経営していた店を閉じ、新たに料理の道で何かしたいと考えていました。

過去、大手料理教室で少しの間講師をしていましたが、力不足から思うような結果を出せませんでした。
その悔しさから、いつかもう一度講師として胸を張れるようになりたい…という気持ちが強く心の底にありました。

そうなりたい気持ちと裏腹に、一度失敗しているので、コンプレックスが強くなってしまい、長年の知識や経験にも疑いを持ち、自分を否定する毎日でした。
不安を打ち消すため料理代行やレストランで働きました。料理を習いなおしたり、資格を取ったりと勉強も続けました。

しかしどんなに頑張っても不安は消えず、料理教室はいつまで経っても開校出来ませんでした。

そのうち別の不安が頭に浮かんできました。
「いつまで私、こんな現場の仕事が出来るのかな?」

飲食の仕事はハードです。力仕事も多くあります。
料理がとにかく好きで一生それで食べていきたいという気持ちがありましたので「私には、やっぱり料理を伝えていく道しか無いのだ…。」
好きな道で生きていくには料理教室しかない!そう再認識しました。

情けない事に、せっかく教室が出来るようにキッチンにお金をかけ家を建てたのに、何も出来ずに2年が経っていました。

そんな中、信頼している知人からこの協会の説明会があるよ、という話を聞きました。
主宰する方が調理科学に基づいた指導をしていて著書もあるという話は前から聞いていました。
よく内容も調べずにその日のうちに申し込みをしました。 

02授業の内容はどうでしたか?

正直、初めは何が何だか分かりませんでした。(全然知識が無かったせいで前田先生の言っている事が頭に入らなかったんです。)
私の場合、卒業してから腑落ちする事ばかりでした。

今から思えば、多岐にわたる内容で、贅沢なレッスンでした。授業内容は調理科学だけではありません。惜しみなく「料理家として初めの一歩」に必要な知識を伝えてもらえました。

撮影とスタイリングのレッスンでは現役の売れっ子スタイリストに直に教えて頂いたり、レシピの書き方、経理のレクチャー、別枠で著名な方のプライベートレッスンへつないで下さったりもしました。
撮影現場にアシスタントとして招いて下さったのも現在の仕事に大いに役立ちました。

03受講してみて、どう変わりましたか?

劇的に人生が動き出しました。
「私はこれからどうすればいいのか…?」を考える日々が、「忙しすぎてスケジュールを組むのが大変!」に変わりました。

企業との仕事も増え念願の料理教室も開校することが出来ました。自信が出て、生徒さんを前にしても緊張しなくなりました。

先ほどの授業内容についてでも触れましたが、(言いたくなかったのですが)撮影レッスンの時の話をしますね。

実は私、その日生まれて初めてデジカメのシャッターを切ったんです。
そうしたらなんと!!ピントを合わせる事が出来ず…1枚も撮影出来なかったのです。

今となっては笑い話ですが。
その後私は毎日写真を最低でも30枚は撮る、という事をしました。カメラマンさん達が口をそろえて「とにかく沢山撮れ!」と言っていましたから。

そんな私に信じられない事に、撮影込みの仕事も多く依頼がくるようになりました!
とある仕事の計画書の中に「フォトグラファー/二階堂さん」とあった時は自分でもとても驚きました。

04協会員になって何がよかったですか? 変わったことはありますか?

協会員になって良かった事は、沢山あって迷いますね。でも、一番は仲間が出来た事かもしれません。

困った時に助けてくれたり、私に無いものを持っているのでとても刺激になります。みんなで毎月レシピの発表、勉強会をするのですが近況等も報告したりしています。
孤独な戦いになりがちな料理家にとって大切な絆だと思います。(たまには本音を言いたいですしね!)

私の心も大きく変わりました。自己肯定感が生まれたのが一番大きいです。
決して笑わずに私たちに向き合ってくれた前田先生のおかげで、トライするのが怖くなくなりました。

05未来の受講生の方にメッセージをお願いします

普通の才能しかない私に出来た事は、皆さんにも必ず出来ます!多分、もっと出来ると思います。

経験のある方の助言を素直に聞くこと。
そして沢山行動する事。
それが出来ればきっと大丈夫。

努力は「わたし」を裏切りません。

06Nadiaアーティストに応募した時の気持ちときっかけを教えてください

私なんか絶対受からないだろうなという気持ちで応募しました。

Nadiaアーティストになるのは料理家の第一歩かな?という気持ちがあったので、そこで一度自分を試してみたかったのです。

07Nadiaに投稿されていますが、どんな事に気をつけていますか?

皆さんが作り易くて再現しやすい物。また、作ってみたいなと思っていただけるような写真を投稿しています。

08Nadiaアーティストになってから、掲載された本を教えてください

Nadiaマガジンという定期的にNadiaから発行される雑誌があります。

3誌連続で掲載頂くことが出来ました。
今回は、献立が得意という事を評価して頂き、3種類の料理の段取りを解説するページを担当しました。

09これからの夢を教えてください

次の世代に伝える基礎を持った方が1人でも多くなるように、わたしたちの知識でお伝えしていきたいです。 
これからもNadiaなどで発信していきます!


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